GA4・Search Consoleの初期設定チェックリスト — 公開直後に確認すること
サイトを公開したら、GA4(Google アナリティクス 4)とGoogle Search Consoleを設定して、閲覧状況と検索での表示状況を確認できるようにします。
ただ、計測には「設定したつもり」で止まりやすい落とし穴があります。たとえば、ページのHTMLに測定IDが入っていても、データがGA4に届いているとは限りません。この記事では、どこまで確認できたら「計測できている」と言えるのかを、段階に分けて整理します。
最初にお伝えしておくと、このサイト(Web支度室)は2026-10-07時点で、GA4もSearch Consoleもまだ設定していません。そのため、この記事の手順をWeb支度室で実施した記録はありません。記事中の実例は、運営元Movanceが運営する別サイト「AI議事録ナビ」での運用によるもので、そのことを明記して紹介します。
計測の確認は6段階に分ける
GA4の計測は、次の6つを別々の確認として扱います。前の段階ができていても、次の段階ができているとは限りません。
| 段階 | 確認すること | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 1 | ページのHTMLに測定IDが入っている | ページのソース |
| 2 | 計測用のスクリプト(gtag.jsなど)が読み込まれる | ブラウザの開発者ツール(ネットワーク) |
| 3 | 計測リクエストが送信される | ブラウザの開発者ツール(ネットワーク) |
| 4 | GA4がデータを受信する | GA4のリアルタイムレポート |
| 5 | 目的の操作がイベントとして記録される | GA4のリアルタイム、DebugView、イベントのレポート |
| 6 | 重要なイベントがキーイベントに設定されている | GA4の管理画面 |
たとえば、1は満たしていても、スクリプトがブロックされていれば2で止まります。3まで確認できても、送り先の測定IDが別のプロパティのものなら、4では見えません。5のイベントが記録されていても、6の設定をしていなければキーイベントとしては数えられません。
GA4の初期設定
GA4の設定は、Google公式ヘルプでは、プロパティを作成し、ウェブのデータストリームを追加して、サイトにタグを設置する流れで案内されています(アナリティクス ヘルプ、2026-10-07確認)。
- GA4のプロパティを作成した
- ウェブのデータストリームを追加し、本番のURLを登録した
- 測定ID(
G-で始まるID)を控えた - プライバシーポリシーに、アクセス解析の利用について記載した
Measurement IDを設置
サイトにタグを設置する方法は、作り方によって異なります。WordPressのプラグインで設定する方法、ノーコードサービスの設定画面に測定IDを入力する方法、HTMLにタグを直接書く方法などがあります。
静的サイトでは、測定IDを環境変数で渡し、ビルドのときにタグを出力する作りがよく使われます。Web支度室のコードも、PUBLIC_GA_ID という環境変数が設定されているときだけGA4のタグを出力する作りになっています(2026-10-07時点では未設定のため、タグは出力されていません)。
設置したら、まず段階1を確認します。
- 本番のページを開き、ページのソースに測定IDが含まれている
- 測定IDが、使いたいプロパティのものと一致している
ここで確認できるのは「IDがHTMLにある」ことまでです。データが届いているかは、次の段階で確認します。
Networkで確認
ブラウザの開発者ツールの「ネットワーク」タブを開いた状態で、本番のページを読み込みます。
- 段階2:
googletagmanager.com/gtag/jsなどの計測用スクリプトが読み込まれ、エラーになっていない - 段階3:GA4への計測リクエスト(
/g/collectを含むリクエストなど)が送信されている - 計測リクエストに含まれる測定IDが、使いたいプロパティのものと一致している
広告ブロックの拡張機能を使っているブラウザでは、スクリプトや計測リクエストがブロックされることがあります。確認するときは、拡張機能を無効にした状態で行ってください。
Realtimeで確認
段階4は、GA4の管理画面で確認します。Google公式ヘルプでは、サイトにアクセスしてからレポートの「リアルタイム」を開き、アクティビティが表示されることを確認する方法が案内されています。新しいプロパティでは、データが表示されるまで最長で30分ほどかかることがあるとされています(アナリティクス ヘルプ:プロパティの追加、2026-10-07確認)。
- 自分で本番のページを開いた直後に、リアルタイムレポートにアクティビティが表示される
- 表示されたページのパスが、実際に開いたページと一致している
リアルタイム以外の通常のレポートは、反映までにもっと時間がかかります。公式ヘルプでは、データの処理に24〜48時間かかることがあり、その間はレポートの数値が変わる場合があると説明されています(アナリティクス ヘルプ:データの更新頻度、2026-10-07確認)。公開当日に通常のレポートが空でも、すぐに「計測できていない」と判断しないようにしましょう。
EventとKey Eventは別
段階5のイベントは、「ページが表示された」「リンクがクリックされた」など、サイト上で起きた操作の記録です。段階6のキーイベントは、そのうち事業にとって特に重要なものを、管理画面で指定したものです。
- イベント:サイトからGA4へ送られ、記録される操作のデータ
- キーイベント:GA4の管理画面で、既存のイベントを「キーイベントとしてマーク」したもの
Google公式ヘルプでは、既存のイベントをもとに新しいイベントを作成し、「キーイベントとしてマークを付ける」を有効にする手順が紹介されています(アナリティクス ヘルプ:キーイベント、2026-10-07確認)。
- 計測したい操作(問い合わせの送信、特定のリンクのクリックなど)を、イベント名とあわせて一覧にした
- 各イベントが、実際の操作のあとにリアルタイムやDebugViewで記録されることを確認した
- 重要なイベントを、キーイベントとして設定した
イベントの送信を確認するには、DebugViewも使えます。公式ヘルプでは、Tag Assistantを使う方法や、タグに debug_mode を設定する方法でデバッグモードを有効にすると、イベントがリアルタイムで表示されると説明されています(アナリティクス ヘルプ:DebugView、2026-10-07確認)。
コードに書いてあることと、実際に記録されていることは別です。 Web支度室のコードには、紹介する商品のボタンをクリックしたときにイベントを送る仕組み(イベント名の設計)がありますが、2026-10-07時点ではGA4が未設定で、商品を紹介するページもないため、これらのイベントは送信されていません。設計があることを「イベントを計測している」とは書けない、という例です。
AI議事録ナビでも、GA4のイベントやキーイベントの設定状況・実際の件数は、移行作業の担当範囲ではGA4の管理画面を確認できなかったため、「未確認」として記録しています。確認できているのは、本番のビルドのHTMLにタグが含まれること(段階1)と、pages.dev で計測リクエストが0件であることまでです。本番の独自ドメインでの段階2〜6は、それぞれ未確認の項目として分けて扱っています。
Preview汚染を防ぐ
プレビュー環境や、テスト用のURLの閲覧が本番の計測に混ざると、数値が実態とずれます。
AI議事録ナビでの実例(2026-10-07の作業記録による):
- 測定IDの環境変数
PUBLIC_GA_IDを、Cloudflare PagesのProduction環境だけに設定し、Preview環境には設定しない - それに加えて、GA4の設定とMicrosoft Clarityのタグは、ページのホスト名が本番のホスト名と一致するときだけ動かす
- 結果として、本番のビルドを表示する
pages.devのURLでは、HTMLにGA4のタグは含まれているものの、GA4の計測リクエストは0件、Clarityのリクエストも0件だった - 本番の独自ドメインはまだCloudflare Pagesへ切り替えていないため、Pagesへの切り替え後に本番のホスト名でGA4・Clarityの計測リクエストが送られるかの確認は未実施
環境変数をProductionだけに設定しても、本番のビルドはプレビュー用とは別のURLでも表示されることがあるため、AI議事録ナビではホスト名による判定を組み合わせています。この構成の背景はCloudflare Pagesで独自ドメインを公開する手順でも説明しています。
- プレビューやテスト用のURLで、計測リクエストが送られていない
- 本番のURLでは、計測リクエストが送られている
Search Console
Search Consoleでは、Google検索での表示回数やクリック数、インデックスの状況を確認できます。
property
Search Consoleのプロパティには、ドメイン全体を対象にする「ドメイン プロパティ」と、指定したURLで始まるページだけを対象にする「URLプレフィックス プロパティ」があります。公式ヘルプでは、ドメイン プロパティはすべてのサブドメインとプロトコル(http・httpsなど)を含み、所有権の確認にはDNSレコードが必要と説明されています(Search Console ヘルプ:プロパティの追加、2026-10-07確認)。
ownership
- 所有権の確認方法を決めた(ドメイン プロパティならDNSのTXTレコード)
- 確認用のレコードやタグを、確認後も削除しない
DNSで所有権を確認している場合、あとでDNSを移行するときに確認用のTXTレコードを落とすと、確認が外れるおそれがあります。DNS移行の注意点はDNS・ネームサーバー移行のチェックリストにまとめています。
sitemap
サイトマップは、Search Consoleのサイトマップ レポートから送信するほか、robots.txtに Sitemap: の行を書く方法でもGoogleに知らせられます。ただし、Google公式ドキュメントでは、サイトマップの送信はGoogleにその存在を知らせるだけで、ダウンロードやクロールを保証するものではないと説明されています(Google 検索セントラル:サイトマップの作成と送信、2026-10-07確認)。
- robots.txtにサイトマップのURLが書かれている
- Search Consoleでサイトマップを送信し、エラーが出ていない
AI議事録ナビでは、Search Consoleのサイトマップ レポートで、送信済みURL 85件、エラー0件、警告0件の状態を確認しています(2026-10-07の記録による)。
canonical
- 各ページのcanonicalが、本番の正式なURLを指している
- サイトマップに載っているURLと、canonicalのURLが一致している
URL inspection
URL検査ツールでは、ページがGoogleのインデックスに登録されているかを確認したり、クロールをリクエストしたりできます。公式ヘルプでは、リクエストを送信してもインデックスに登録されるとは限らないこと、通常は1日程度で済むが長くかかる場合もあることが説明されています(Search Console ヘルプ:URL検査ツール、2026-10-07確認)。
indexingは即時ではない
公開した直後に検索結果に出てこなくても、それだけで異常とは限りません。サイトマップの送信やURL検査のリクエストは、インデックス登録を約束するものではないことを前提に、数日単位で状況を見ていきます。
公開当日
- 本番のページのソースに、正しい測定IDがある(段階1)
- 計測用スクリプトが読み込まれる(段階2)
- 計測リクエストが送信される(段階3)
- GA4のリアルタイムレポートで受信を確認した(段階4)
- プレビューやテスト用のURLで、計測リクエストが送られていない
- Search Consoleでプロパティを追加し、所有権を確認した
- サイトマップを送信した
- トップページなど主要なページを、URL検査で確認した
- canonicalが本番の正式なURLになっている
24時間後
- GA4の通常のレポートに、前日のデータが表示され始めている
- 想定していないホスト名(プレビューやテスト用のURLなど)からのデータが混ざっていない
- 計測したいイベントが記録されている(段階5)
- 重要なイベントをキーイベントに設定した(段階6)
- Search Consoleのサイトマップ レポートで、エラーが出ていない
7日後
- Search Consoleで、表示回数やインデックス登録の状況が見え始めているか確認した
- インデックスに登録されていない主要ページがあれば、URL検査で理由を確認した
- GA4のページ別のデータに、不自然な偏り(特定のページだけ0件など)がない
- キーイベントが記録されている(操作が実際に発生している場合)
PII禁止
GA4に送るデータには、個人を特定できる情報(PII)を含めないようにします。Google公式ヘルプでは、Googleが個人情報として使用・認識できるデータを送信することはポリシーで禁止されており、メールアドレスや個人の携帯電話番号などが含まれると説明されています(アナリティクス ヘルプ:個人情報の送信を避ける、2026-10-07確認)。
- イベントのパラメータに、メールアドレス・電話番号・氏名などを入れていない
- フォームの入力内容が、URLのクエリ文字列に入っていない(ページのURLとしてGA4に送られることがあるため)
- ページタイトルやページのパスに、個人を特定できる情報が含まれていない
何がPIIにあたるかの判断に迷う場合は、専門家に相談してください。
Web支度室の現在地
2026-10-07時点の状況は次のとおりです。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| GA4 | 未設定(測定IDなし。本番のページにGA4のタグは出力されていない) |
| Search Console | 未設定 |
| イベントの設計 | 商品ボタンのクリックを送る仕組みがコードにあるが、送信されていない |
| プレビューの混入防止 | 計測タグ自体がないため混入しない状態。除外の仕組みは未検証 |
設定が済んだら、この記事のチェックリストに沿って確認し、その結果をこの記事にも追記する予定です。公開前に確認する項目の全体は、ホームページ公開前チェックリストにまとめています。
この記事の確認方法
確認日:2026-10-07
Web支度室で実際に確認したこと
- GA4とSearch Consoleが未設定であること、本番のページにGA4のタグが出力されていないこと(2026-10-07の本番ページの確認による)
- サイトのコードが、
PUBLIC_GA_IDが設定されているときだけGA4のタグを出力する作りであること、商品ボタンのクリックイベントの仕組みがあること(リポジトリのコードによる)
Movanceの別サイトで確認したこと(AI議事録ナビ)
PUBLIC_GA_IDをProduction環境だけに設定し、ホスト名で判定した結果、pages.devではGA4・Clarityの計測リクエストが0件だったこと(本番の独自ドメインはPagesへ未切り替えのため、切り替え後の本番ホスト名での送信確認は未実施)- Search Consoleのサイトマップ レポートで、送信済みURL 85件、エラー・警告0件だったこと
- GA4のイベント・キーイベントの設定と件数は未確認であること
いずれも2026-10-07の作業記録による。
公式情報で確認したこと
- GA4の設定手順:アナリティクス ヘルプ
- リアルタイムでの確認と反映時間:プロパティの追加、データの更新頻度
- キーイベント:キーイベント
- DebugView:DebugView
- PIIの送信禁止:個人情報の送信を避ける
- Search Consoleのプロパティと所有権:プロパティの追加
- サイトマップの送信:サイトマップの作成と送信
- URL検査ツール:URL検査ツール
編集上の判断
- 計測の確認を6段階に分ける考え方と、公開当日・24時間後・7日後の区切りは、Web支度室編集部の整理です。24時間後・7日後という区切りは目安で、Googleが定めた基準ではありません。
- 測定IDなどの固有のIDは掲載していません。