ホームページ公開前チェックリスト — SEO・表示・計測・法務の最終確認
ホームページを公開する前に、何を確認すればよいか。この記事では、公開前の最終確認を8つの分野に分けて、チェックリストの形でまとめます。
このチェックリストは、このサイト(Web支度室)と、運営元Movanceが運営するサイトの公開・移行作業で実際に使っている確認項目をもとにしています。後半では、Web支度室の公開時に実際に確認した項目と、まだ確認できていない項目も紹介します。
すべての項目がどのサイトにも必要なわけではありません。フォームがないサイト、計測を入れていないサイトなどでは、該当しない項目は飛ばしてください。
1. Content
- 誤字・脱字がない
- 「ここに文章が入ります」のような仮の文章(プレースホルダー)が残っていない
- 作業用のメモ(TODOなど)が本文やコードのコメントに残っていない
- 仮の画像(サンプル画像やダミー画像)が残っていない
- 連絡先(メールアドレス・電話番号・住所)が正しい
- 営業時間・定休日・料金など、変わりやすい情報が最新になっている
- 日付(更新日・確認日)が正しい
変わりやすい情報には、いつ時点の情報かを書いておくと、あとで見直すときの手がかりになります。
2. Responsive
画面の幅を変えて、表示が崩れないかを確認します。
Web支度室では、横幅390px・768px・1024px・1440pxの4つで確認しています。これは業界で決まった標準の幅ではありません。スマートフォン、タブレット、小さめのノートパソコン、一般的なパソコンの画面を想定して、Web支度室で使っている確認用の幅です。
- 横スクロールが発生しない(ページの幅より広い要素がない)
- 表(テーブル)が画面からはみ出さない、または表の中だけで横にスクロールできる
- 画像が画面幅に収まり、つぶれたり切れたりしていない
- ナビゲーション(メニュー)が開ける・押せる
- フッターの内容が読める
- 問い合わせや予約などの主要なボタン(CTA)が押しやすい位置にある
- コードやURLなどの長い文字列が、画面からはみ出さない
ブラウザの開発者ツールで画面幅を変える方法は手軽ですが、実際のスマートフォンでの表示とは異なることがあります。可能であれば、実機でも確認してください。
3. Navigation / forms
- サイト内のリンクがすべて開ける(リンク切れ・404がない)
- 外部サイトへのリンクが開ける
- メールアドレスのリンク(
mailto:)を押すと、正しい宛先でメール作成画面が開く - 電話番号のリンク(
tel:)を押すと、正しい番号で発信画面が開く(スマートフォンで確認)
フォームがある場合は、次の項目も確認します。
- 送信すると、完了画面やメッセージが表示される
- 送信した内容が、受け取る側に実際に届く
- 入力に誤りがあるとき(必須項目が空など)に、分かるエラーが表示される
- 送信に失敗したときに、利用者にそれが分かる
フォームの確認は、送信できることだけでなく、受け取る側に届くことまで行ってください。
4. SEO
- ページごとに、内容を表すtitleが設定されている
- ページごとに、meta descriptionが設定されている
- titleとdescriptionが、ページ間で重複していない
- 1ページにh1が1つある
- 見出しの階層(h1→h2→h3)が飛んでいない
- canonicalが、本番の正式なURLを指している
- robots.txtが、公開したいページをブロックしていない
- サイトマップが出力され、本番のURLで書かれている
- 構造化データ(運営者情報、記事、パンくずリストなど)が意図どおりの内容になっている
- 存在しないURLを開いたときに、404のページが表示され、HTTPステータスも404になる
- 公開したいページに
noindexが残っていない
最後の項目は特に注意が必要です。公開前の確認用に noindex を設定していた場合、そのまま公開すると検索結果に表示されません。逆に、検索結果に出したくないページに noindex を設定する場合は、robots.txtでそのページをブロックしないようにします。Googleの公式ドキュメントでは、robots.txtでブロックされているとクローラーが noindex を読み取れず、ページが検索結果に表示され続ける可能性があると説明されています(Google 検索セントラル:noindex、2026-10-07確認)。
構造化データは、Googleのリッチリザルト テストで確認できます。ただし、構造化データを設定しても、検索結果で特別な表示がされることが保証されるわけではありません(Google 検索セントラル:構造化データの仕組み、2026-10-07確認)。
5. Analytics
計測を入れる場合の確認項目です。
- 本番のページに、正しい測定ID(GA4ならGから始まるID)が入っている
- ブラウザの開発者ツールで、計測リクエストが送信されている
- GA4のリアルタイムレポートで、受信を確認した
- プレビューやテスト用のURLの閲覧が、本番の計測に混ざらない
- 計測したいイベントが記録される
「測定IDがHTMLにある」「計測リクエストが送られる」「GA4で受信している」「イベントが記録される」は、それぞれ別の確認です。詳しい確認方法と、公開当日・24時間後・7日後のチェック項目は、GA4・Search Consoleの初期設定チェックリストにまとめています。
6. Privacy / Disclosure
- プライバシーポリシーがある(アクセス解析や問い合わせフォームで情報を扱う場合は、その内容を記載)
- 広告やアフィリエイトリンクを掲載する場合、そのことを利用者が分かるように表示している
- 運営者の情報(事業者名など)が分かる
- 問い合わせ先が分かる
広告の表示については、景品表示法で、広告であるにもかかわらず広告であることを隠す、いわゆるステルスマーケティングが2023年10月1日から規制の対象になっています(消費者庁:ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制、2026-10-07確認)。
この項目は法的な助言ではありません。 必要な表示や記載の内容は、事業の形態、扱う情報、販売の方法などによって異なります。ネットで商品やサービスを販売する場合など、ほかの表示が必要になることもあります。判断に迷う場合は、専門家に相談してください。
7. DNS / SSL
-
https://で表示され、ブラウザに警告が出ない - 証明書が有効で、有効期限が切れていない
- apex(wwwなし)とwwwのどちらを正式なアドレスにするか決め、使う方が表示される
- もう一方のアドレスも使う場合は、正式なアドレスへ転送される
-
http://でアクセスするとhttps://へ転送される - DNSのレコードが意図どおりになっている
- 独自ドメインのメールを使っている場合、メールの送受信ができる
- DNSSECを使う場合、DNSサービスとレジストラの両方の設定がそろっている
独自ドメインとSSLの設定は独自ドメイン取得後にやることで、すでにサイトやメールがあるドメインのDNSを移す場合の注意点はDNS・ネームサーバー移行のチェックリストで整理しています。
8. Launch直後
公開した直後に、本番のURLで改めて確認します。公開前に確認していても、本番の環境でだけ起きる問題があるためです。
- 主要なページがHTTP 200を返す
- 存在しないURLで404が返る
- ブラウザのコンソールにエラーが出ていない
- 読み込めない画像・CSS・スクリプトがない
- サイトマップが本番のURLで開ける
- Search Consoleでサイトマップを送信した(使う場合)
- GA4で受信を確認した(使う場合)
- スマートフォンで表示を確認した
Cloudflare Pagesでの公開と、公開前後の確認の流れは、Cloudflare Pagesで独自ドメインを公開する手順で実例とあわせて紹介しています。
Web支度室で実際に行ったQA
Web支度室では、2026年10月7日に、Cloudflare Pagesの pages.dev のURLで公開前の確認を行い、独自ドメイン(webjitaku.com)を接続したあとに本番のURLで同じ確認を行いました。作業記録に残っている確認項目は次のとおりです。
| 確認項目 | 結果 |
|---|---|
| 横幅390・768・1024・1440pxでの表示 | 横方向のはみ出しなし |
| ブラウザのコンソールエラー | 0件 |
| 表示されない画像 | 0件 |
| 主要ページ、robots.txt、サイトマップ、RSSのHTTPステータス | 200 |
| canonical | pages.dev でも本番でも https://webjitaku.com を指す |
| robots.txt・サイトマップ | robots.txtにサイトマップのURLがあり、サイトマップが200で開ける |
| 構造化データ | 運営者(Organization)がMovance、サイト(WebSite)がWeb支度室 |
| SSL | 証明書が有効、https:// で200、http:// から301で転送 |
| 計測 | GA4は未設定。タグが読み込まれていないことを確認 |
記事を追加するたびに、同じ4つの画面幅での表示、コンソールエラー、画像、見出し、canonical、構造化データの確認を行っています。
まだ確認できていない項目
2026-10-07時点で、次の項目は未確認・未設定です。
- 実機での表示確認:表示の確認は、ブラウザの画面幅を変えて行ったもので、実際のスマートフォンやタブレットでは確認していません。
- メールアドレスのリンク:固定ページの
mailto:のリンクを、本番で押して確認する作業は行っていません。 - wwwの扱い:
www.webjitaku.comは未設定です。 - GA4・Search Console:未設定です。
- 見出しの階層:記事一覧とカテゴリーのページで、h1の次にh2を挟まずh3が使われている箇所があり、修正を予定しています。
- 法務の確認:プライバシーポリシーなどの表記について、専門家による確認は技術的な確認の範囲外です。
チェックリストのすべてを満たしてから公開するのが理想ですが、Web支度室のように、優先度の高い項目を確認して公開し、残りを段階的に進める方法もあります。その場合は、何が未確認なのかを記録しておくことが大切です。
この記事の確認方法
確認日:2026-10-07
Web支度室で実際に確認したこと
pages.devと本番のURLでの、4つの画面幅での表示、コンソールエラー、画像、HTTPステータス、canonical、robots.txt、サイトマップ、構造化データ、SSL、計測タグの有無(2026-10-07の作業記録による)- 実機での表示確認、本番での
mailto:リンクの確認を行っていないこと、www・GA4・Search Consoleが未設定であること(同上) - 記事一覧とカテゴリーのページの見出し階層の問題(記事追加時の確認で見つかり、別の作業として管理)
公式情報で確認したこと
noindexとrobots.txtの関係:Google 検索セントラル:noindex- 構造化データとリッチリザルト テスト:Google 検索セントラル:構造化データの仕組み
- ステルスマーケティングの規制:消費者庁
編集上の判断
- 8つの分野の分け方とチェック項目は、Web支度室とMovanceの公開・移行作業で使っている確認項目をもとにしたWeb支度室編集部の整理です。
- 390・768・1024・1440pxは、Web支度室で使っている確認用の画面幅です。業界の標準として示すものではありません。
- 法務に関する項目は一般的な確認の観点を示したもので、法的な助言ではありません。